通信制高校「美術Ⅰ」の第1回スクーリングでは、ペンを使った描画に挑戦します。
今回のモチーフは、身近なイチゴキャンディー。
鉛筆とは少し違うペンの線のおもしろさを味わいながら、線を重ねて明暗や立体感を表す**「ハッチング」**の技法を学びます。
今日のテーマ
線だけで、立体感を表してみよう。
ペンには、鉛筆のように濃淡をつけて塗ることができません。
では、どうしたら明るいところと暗いところを表現できるのでしょう。
そこで使うのが、ハッチングです。
ハッチングとは?
ハッチングとは、細い線を並べたり、重ねたりすることで、明暗や質感、立体感などを表現する技法です。
線の間隔を広くすると明るく見え、線を密に重ねると暗く見えます。
まずは練習用の紙で、
「線を並べる」
「線を交差させる」
「線の密度を変える」
など、いろいろな線を試してみます。
イチゴキャンディーを観察しよう
描き始める前に、まずモチーフをよく見てみます。
キャンディーそのものだけでなく、包み紙のねじれやしわ、光が当たっているところ、影になっているところなどにも注目します。
「知っている形を描く」のではなく、「目の前に見えているものを描く」。
観察することも、デッサンの大切な学習です。
制作してみよう
最初に鉛筆で大まかな形をとります。
形が決まったら、ペンを使って少しずつ線を重ねていきます。
明るいところは線を少なく。
暗いところは線を重ねて。
包み紙のしわやキャンディーの丸みをよく見ながら、線の方向も工夫してみましょう。
失敗を恐れず、一本一本の線を楽しみながら描いていきます。
この授業で大切にしたいこと
この課題の目的は、イチゴキャンディーを写真のようにそっくり描くことだけではありません。
身近なものでも、じっくり観察すると、それまで気づかなかった形や光、影が見えてきます。
そして、一本の線も、重ね方や方向によってさまざまな表情を生み出します。
よく見る。
線を選ぶ。
自分の手で表してみる。
第1回のスクーリングでは、そんな「描くことの入り口」を楽しみます。
