自分らしさを形に|「私のマーク」をデザインしよう

通信制高校「美術Ⅰ」の第4回スクーリングでは、自分を表すマークのデザインに挑戦します。

街を歩いていると、お店や会社、商品、公共施設など、私たちの身の回りにはたくさんのマークがあります。

マークには、複雑な内容やイメージを、シンプルな色や形で伝えるという役割があります。

では、

「自分」をマークにするとしたら、どんな形になるでしょう?

好きなもの、大切にしていること、自分らしいと思う色や形。

今回は、自分自身を少し見つめながら、世界に一つだけの**「私のマーク」**をデザインします。

目次

今日のテーマ

自分らしさを、色と形で表してみよう。

似顔絵を描く必要はありません。

自分の名前をそのまま書く必要もありません。

「私は何が好きなんだろう?」

「どんなことを大切にしているんだろう?」

「自分らしい色って何色だろう?」

そんなことを考えながら、少しずつ自分のマークをつくっていきます。

マークって何だろう?

私たちの身の回りには、さまざまなマークがあります。

企業やブランドのシンボルマーク、スポーツチームのエンブレム、公共施設のピクトグラムなどもその一つです。

よいマークには、いくつかの特徴があります。

形がシンプルであること。
小さくしても分かりやすいこと。
色や形に意味があること。
見た人の印象に残ること。

たくさん描き込まなくても、シンプルな形だからこそ伝わるものがあります。

まずは「自分」を探してみよう

いきなりマークを描き始めるのではなく、まず自分について少し考えてみます。

難しく考えなくて大丈夫です。

好きなものは?

好きな色は?

自分を表す言葉を三つ選ぶとしたら?

大切にしていることは?

自分の名前やイニシャルから使えそうな形は?

自分を形にするとしたら、丸、三角、四角、それとも曲線?

思いついたことを、自由に書き出してみましょう。

アイデアスケッチをしよう

次に、小さな枠の中に3つくらいのマーク案を描きます。

最初から一つに決めなくてもかまいません。

形を組み合わせたり、減らしたり、向きを変えたりしながら試してみます。

たとえば、自分のイニシャルと好きな形を組み合わせる。

好きなものの形を思い切って単純化する。

自分が大切にしているものを象徴する形を考える。

いろいろ試しているうちに、

「これ、ちょっと自分らしいかも」

と思える形が見つかるかもしれません。

色を考えよう

形が決まったら、次は色です。

色には、それぞれ違った印象があります。

明るい色、落ち着いた色、力強い色、やさしい色。

「一般的にはこの色にはこんな意味がある」と考えることもできますが、それ以上に今回は、

「私は、この色をどう感じる?」

という自分自身の感覚も大切にします。

使う色をあまり増やしすぎず、2〜3色程度に絞ってみると、マークらしくまとまりやすくなります。

「私のマーク」を完成させよう

アイデアスケッチの中から、一番気に入ったものを一つ選びます。

形を整理し、色鉛筆やカラーペンなどを使って丁寧に仕上げます。

完成したら、自分のマークについて短い説明も書いてみましょう。

マークのタイトル

______________

この形にした理由

______________

この色を選んだ理由

______________

このマークで表した「自分らしさ」

______________

みんなのマークを見てみよう

作品が完成したら、ほかの人のマークも見てみます。

同じ「私のマーク」という課題なのに、きっと一つとして同じものはありません。

使う色も違う。

選ぶ形も違う。

大切にしているものも違う。

その違いこそが、一人ひとりの表現です。

「この形、おもしろいな」

「この色の組み合わせ、好きだな」

そんなふうに、お互いの違いを楽しみながら鑑賞します。

この授業で大切にしたいこと

第1回では、イチゴキャンディーをよく観察して線で描くことを体験しました。

第2回では、アートのはじまりに触れながら、目には見えない願いや思いを形にすることを考えました。

第3回では、線・色・形を組み合わせてデザインすることを体験しました。

そして最後の第4回では、それまでの経験を使って、「自分」を表現します。

美術には、たった一つの正解はありません。

誰かと同じである必要もありません。

自分で考える。
自分で選ぶ。
そして、自分なりに表してみる。

「私のマーク」をつくる時間が、自分の好きなものや大切にしているものに、ほんの少し気づく時間になればと思います。

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