美学

美のイデア プラトン

「イデア論」を説いたのは哲学者・プラトンだった。イデア論を簡単に説明すると、私たちが生きる感覚的世界とは別次元に存在する真実の世界(イデア界)、そこには完全なる「美」そのもの(美のイデア)があり、現実世界の事物はそれを断片的に含有するがゆえに美しいと認識されるという。つまりプラトン的世界観では、天上遥か彼方に美のイデアという揺るぎない正解があり、その要素を多く持っていればそれだけ美しいとされる……。