自分イメージのキャラクターを作ろう
1.キャラクターとはなんだろう?
1-1.教科書やスライドの鑑賞
教科書やスライドのキャラクターを鑑賞し、どのような目的で制作されたか、そのキャラクターの持ち味や性格と外見的特徴の関係を考えワークシートに記入しよう。
1-2.キャラクター研究
- どのような目的で制作されたか?
- キャラクターの持ち味や性格と外見的特徴は?
2.自分キャラクターを発想、構想する
2-1キャラクター制作の対象となる自分のイメージを分析する
- 自分の特徴となるキーワードを曼荼羅チャートに書き出す
2-2.自分キャラクターづくり
- 曼荼羅チャートに書き出したキーワードから自分のキャラクターの特徴や性格を考える。
- キャラクターの特徴や性格につながる形や色彩を考える。
- スケッチブックにアイディアスケッチを描く。
- 最終的に2つのキャラクターデザインに絞りこみ、ワークシートに描きましょう。
-
立体的に鉛筆で描く(球・円柱・立法体)
-
人体の描き方
- 発想、構想については、教科書P81の「デザイナーの発想から学ぼう」を参考に、想定した特徴や性格などを具体的な形や色彩にする方法についても考えよう。
- キャラクターの表情についてはP18~P21「人物を描く」のページを参考にしよう。
この段階で一度、それぞれのアイディアをシェアする時間をとります。
全員でゆっくりと他生徒のアイディアスケッチを鑑賞して、参考にしましょう。
3.著作権についての学び
著作権って何のためにあるの?
《スライドにより説明》
私たちは、毎日の生活の中で、本や雑誌で小説を読んだり、CDの音楽を聴いたり、絵画や彫刻のような美術を鑑賞したり、テレビでドラマやアニメを楽しんだりしています。
小説、音楽、美術、アニメなどの作品は、それを作った人がそれぞれ自分の考えや気持ちを作品として表現したものです。そして、この表現されたものを「著作物」、著作物を創作した人を「著作者」、法律によって著作者に与えられる権利を「著作権」と言います。
著作権制度は、このような著作物を生み出す著作者の努力や苦労に報いることによって、日本の文化全体が発展できるように、著作物の正しい利用をうながし、著作権を保護することを目的としています。
引用:みんなのための著作権教室
4.オリジナルな自分キャラクターを描こう
検討したアイディアをもとに、画用紙にキャラクターを描く。
最終的に決めた自分のキャラクターのデザインをワークシート③(A4)に描き提出しましょう。
創る、創造、独創、創作 | 新しいものをつくる。クリエイト。9割は何かしらの影響を受けている。残り1割は独自性。 |
作る、制作、工作 | ものをつくる、模型を作る、ケーキを作る |
造る | 大きな建築物、建物を造る、酒、味噌を造る |
5.キャラクターを粘土でつくろう
《制作手順》
- アイディアスケッチをもとに成形(粘土に絵の具を混ぜて寝る)
- 乾燥
- 彩色
- ニス仕上げ
《制作用具》
ホワイトクレー、ソフトクレー、粘土板、竹べら、竹串、爪楊枝、針金、土台ベニ板、釘、金ヤスリ、紙やすり、絵の具
5-1.粘土の成形
立体は四方八方から鑑賞できるのが特徴です。もう一度、正面から、横から、後ろから作品を見てみましょう。
- デフォルメ⇒自然な形を意識的に、意図的に変形してみましょう。時には強調することも。
- グレードアップ、イメージアップのために⇒立体的に目や鼻などを描く(へら、竹串、爪楊枝)の利用
- 仕上げに水を少々つけてなでる、滑らか、ひび割れしにくい
5-2.色をつける、ニスを塗る
キャラクターの性格や持ち味を表せる色彩を考えて見ましょう。
赤 | 興奮色、情熱、火、活動的、元気、活力 アミューズメント、自動車、携帯や若者向け製品、最近は飲料にも!使われ出しました。 |
青 | 知的、理性、冷静、清潔、冷たさ、さわやか、スポーティー IT関連ソフト・ハード、コンサル、コンビ二、医療など非常に多くの分野で使われてます。 |
緑 | 自然、安心、癒し、自然、安全、平和、安らぎ、フレッシュ 健康食品、ホテル、公園、ソフト、官公庁、飲食業など |
ピンク | かわいい、やさしい、甘い、少女 キャラクター、ブライダル、花、サービスなど女性向けが、やはり多いでしょうか。 |
黄色 | 希望、明るい、無邪気さ、明るさ、軽快、リズム感 おもちゃ、飲食業、情報系、などで使われてます。この色はやっぱり目立ちますよね。 |
黄緑 | 生命力、若さ、フレッシュ 食料品、アミューズメント、公園、アウトドア。さわやかさ溢れる色です。 |
オレンジ | 温かい、やさしい、陽気、健康的、カジュアル 食料品、アミューズメント、各種サービス。元気なイメージですね。 |
黒 | 重い、暗い、失望 アパレル、バー、劇団、デザイン系などでしょうか。 難しい色ですが、菓子に使ってヒット商品になったのが記憶に新しいです。 あの菓子、ネーミングといい、インパクトありますよね。 |
灰色 | 曖昧、中性、平凡 デザイン系やコンサルなどでしょうか。センス良く使わないと、それこそ曖昧、平凡になってしまします。 |
白 | 純粋、清潔 |
このようなイメージも参考に、目的やテーマといった「コンセプト」、及び一番見て欲しいユーザー層(=ターゲット)からもカラーを決めていきます
原色+白 =明るい
原色+灰 =落ち着き
原色+黒 =鈍い
原色+紺 =暗い
暗い色の作品の場合⇒(明るい色でアクセント)
明るい色の場合⇒(補色、反対色でアクセント)
ニスは粘土の表面にツヤを与え、粘土の表面の保護をするために塗ります。
ニス(水溶性・透明)の塗り方
- 薄めずこのまま使用
- 一度に厚塗りをせず(ムラ)、二度塗りがよい。
- 乾燥した筆で塗る、水が含んであると色がにじむ、塗りムラ
- 筆で擦らないよう(泡立てないよう)そっと塗る
- 手や服に付けた場合はすぐに水洗い
- 筆はすぐに水洗い
- 乾燥に10~20分
乾燥後は作品のタイトル票をつけて提出しましょう
5-3.江戸文化の「遊び心」について
江戸文化に花開いた「遊び心」
江戸文化には気持ちの余裕を表す「遊び心」がありました。
○人生を楽しむこと、人を楽しませること
人間が人間として生きていくうえで最も大切な“ゆとり” ほほえましい
制約や障害を工夫で楽しく乗り越えること
- 日常的な生活からの心身の解放
- 貧しさを心豊かにする物事を新しい角度で見ること
- 誰も気づかなかった問題を見つけ出すこと(着眼)
- 当たり前、日常の中に楽しみや面白さを見出すこと
- ゆっくり(勉強)、じっくり(思索)、びっくり(感動)すること
江戸人「江戸っ子」は、遊び心の豊かな人たち:遊びのルーツは江戸にある。
江戸歌舞伎、寄席、見世物、花見や月見、雪見、川遊び、花火、廓(くるわ)遊び、
あるいは浮世絵、川柳、洒落本など、幅広い江戸文化の華を絢爛と咲かせた。
江戸の遊び心と創造性に学ぶ。
遊び心:精神の解放と明日への活力
江戸の美意識
庶民の感覚、生活から生まれる、粋(いき)。
茶道の世界から生まれた、わび、さび:日本の美的観念
研鑽方法
一流のものを鑑賞すること
ゆっくり(勉強)、じっくり(思索)、びっくり(感動)すること
江戸の「おもちゃ絵」って?
江戸から明治時代にかけて、子ども向けの浮世絵が多数作られ、人気を集めていました。
内容は、すごろくや福笑いといった、現代のボードゲームのようなものから、絵本のように物語を1枚の紙におさめたもの、図鑑のように同じジャンルの事物を並べたもの、切り抜いて組み立てるペーパークラフトのようなものと、本当に多彩です。そうしたものの総称が「おもちゃ絵」です。
江戸の木版印刷の技術は、世界的に見てもレベルが高く、多くの出版物が庶民にも楽しまれていたそうですね。浮世絵が海外でも注目されるのには、そうした背景がありますが、おもちゃ絵はその子ども版といったところです。
まずいちばん感心したのは、江戸時代に、子どもたちが紙=印刷物で遊んでいたということです。どのおもちゃ絵も、木版とは思えないほど色とりどりで美しく、印刷も細かくて見飽きません。おもちゃ絵を手にした子どもたち、うれしく、楽しかったでしょうね。
よく考えてみると、当時は写真がない時代、物事を見せる、伝えるには絵しかなかったのでしょうね。
「ものづくし」という、同じジャンルの事物を並べたおもちゃ絵には、図鑑や絵辞典のように、教育的役割もあったようです。でも、色とりどりで見ていて楽しい絵ですから、今でいうところの「知育おもちゃ」のようなものだったのかもしれません。
5-4.日本人の器用さと木の文化
日本人の学力と美術の授業と指先
○日本人の器用さ
技術大国 原料輸入 加工販売(精密機械 医療機器 家電製品 車両)→ 経済発展
○なぜ日本人は器用なのか
木の文化⇔石の文化
インドにあるインダス川以東:木材文明 ⇔ 西は石材文明
食事
箸 ⇔ ホークとナイフ
○生活が欧米化
箸の使い方 魚の食べ方 骨の残し方
ブドウの食べ方
家の創り方 木材加工 煉瓦を積み上げる
インドにあるインダス川以東は木材文明で、それ以西は石材文明であるとおおまかには
言われています。木材は石材と違って加工がしやすいですので、人間の創意工夫によっ
て樹木や草木から得られるものを使って生活に必要なものを作り上げる文化が欧州なん
かと比較して強くあるのだと思います。
また、世界地図を見てもらうと分かりますが、高度な文明がいち早く発達した欧州は平野
ばかりですが、日本の自然は山がとても多く険しいので、そういう自然と嫌でも向き合いな
がら生活していくうちに自然を利用する術を身に付けていった結果、手先の器用さを身に
付けたのではないでしょうか。そういう日本の生活環境面による要因が大きいのではないでしょうか