アートⅠ日誌

ゴッホ「最後の手紙」

ゴッホのアニメーション映画「最後の手紙」を上映しました。

いつ見てもグッときます。けして楽ではない生涯だっただろうなって。

そして「偉大なる画家になりたかった」という最後のゴッホのセリフにも涙が出そうになります。

また映画の最後に流れる、英国の女性シンガー・ソングライター、リアン・ラハヴァスの歌う「Starry, Starry, Night」が収録されている。ドン・マクリーンによるこの曲は、「Vincent」という曲名でも知られているが、観る者に深い余韻を残す1曲となっている。「Starry, Starry, Night」というタイトルは、ゴッホの代表作の一つでもある「星月夜 (The Starry Night)」を思い起こさせるだけでなく、”Vincent”という曲名がゴッホのファースト・ネームと同じなのも、また心憎い選曲。

この映画は、世界初、全編が動く油絵で構成される珠玉の体験型アートサスペンス映画『ゴッホ~最期の手紙』。ゴッホの最期を描いたこの映画は、彼の絵画をモチーフに、まず実際の俳優が演じる実写映画として撮影されると、その後、世界各国から集められた総勢125名の絵描きによって約65,000枚の油絵に描き起こされ、”動く油絵”によるアニメーション映像が作り上げられていった。

■ かつで自身の手紙の中で「われわれは自分たちの絵に語らせることしかできないのだ」と書いたと言われるゴッホ。その彼の言葉通り、彼の絵画によって彼自身を語らせる、世界初の試みでもあるこの画期的な映像作品は、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭にてワールドプレミア上映され、観客賞を受賞。そして10月からいよいよここ日本でも公開される。