about me

このサイトを作ったきっかけは

このサイトはコロナ時代に、出席停止期間で制作が遅れてしまった生徒のフォローのために、休んだ日の授業中に何をしたのかが分かるように作ったものです。

私自身、しょっちゅう色んな分野の作家さんのアートのワークショップに参加しています。作家さんたちが自分の制作について楽しそうに話すのを聞くのが好きです。こっちまでワクワクします。そして作家さんたちが何を思い、それを表現するために創意工夫した作品を見ることが好きです。

そして私は作家さんから教えってもらったアイディアを参考に、アートプログラムを作っています。

学生時代は色彩心理学を学び

カナダの大学で色彩学に出会い、それ以来ずっとアートと心理学の世界に住んでいます。ルドルフ・シュタイナーの芸術教育、ゲーテの色彩論、色彩生理学、色彩心理学。むずかしいことばかりでしたが、学生時代はひたすら色彩学を学んでいました。

色彩学を手がかりに作品を見ていくと、作家の心の変化が感じられ…。アートの持つ心を癒やす力について考えさせられます。

カラーデザインの仕事

学生時代は、ひたすら色彩に夢中になっていました。そして大学3年生の時に「色彩の仕事ってあるのかな~?」と考えていたら、偶然にも4年生の春に「カラープランナー募集」と求人が出ていて、「これだ!あった、あった、色彩の仕事って本当にあるんだ」と思い応募したところ、無事合格。

学生時代に夢中になっていた色彩の仕事に無事に就くことができました。仕事は、建造物(発電所、JRの施設、学校、病院、橋梁など)、工業製品などのカラーデザインでした。

環境要因、人の要因、そして物の要因から、最適な色彩を導き出す、カラープランニング(色彩計画)をする仕事でした。こんな仕事があるとは…。それから「水を得た魚状態」でひたすら仕事に没頭していました。

東北六県を担当し、発電所、駅舎、道路公団など、多くの公共物件をさせていただきました。実績集はこちらhttps://artde117.com/2022/03/10/jissekisyuu/

心理学とアートの融合=芸術教育

心理カウンセラーとアーティストで作った子どものアトリエ。

手伝いに来てくれた心理カウンセラーさんは、「病院で出会う患者さんたち、つまり大人が抱える精神的な問題は、幼少期の親子関係に起因している!この幼少期が精神の問題を作っているんだよ」とおっしゃり、「親も子どもも心理的にケアされる場所があっていいのではないか?」それが子どものアトリエアートキッズのはじまりでした。

ベテランカウンセラーは、忙しいにも関わらず手伝いに来てくださり、親御さんのメンタルケアを担当。私はシュタイナーの芸術教育をベースにしたアートプログラムを実施。そして現役の造形作家(画家、工芸家)さんたちが応援に来てくれたりと、まさにミラクルな造形教室でした。

アトリエでは100種類ほどの画材が揃えられ、自由表現の日とテーマがある日の構成で、子どもたち一人それぞれが自由に伸び伸びと表現できる場でした。

子どもたちは、自分のやりたいことに夢中になって取り組んでいました。

子どもたちは帰る頃には「ルンルン」、笑顔で帰って行きました。

お母さんたちは、心理カウンセラーさんに子育ての事を色々と話せてスッキリとリフレッシュすることが出来、子育ての良循環がまわっていました。

芸術教育は心を育てる

心理カウンセリングと芸術教育の両輪で走り出したアトリエはとても盛況でした。

親御さんの心のケアで親子関係が改善される→子どものメンタルが変わる→子どもの表現、作品(絵、工作など)が変わる。

子どもの絵や工作から読み取れる子どもの心の状態を親御さんへフィードバックして子育ての参考に。まだ言葉が成熟していない子どもたちにとって造形活動は言葉の一つだったのです。

そして芸術による子どもの心のケアは、子どもたちに自己肯定感を育み、子どもたちの問題行動の解決に、そして子どもの能力の開花等々。

さらに発達障害のお子さんを持つ親御さんの子育て支援の一つに。発達障害をもつ子どもを持つ親御さんたちは、自分を責めていらっしゃる方が多かった様に思います。

でも、発達障害を持つ子どもたちは、造形の分野において、その特異な才能を次々と見せてくれました。親御さんにとっての「困った子」から「うん?、うちの子はすごいかも…」。親御さんたちの、子どもへの眼差しが変わったように思いました。

アートセラピー

諸外国では、薬ではなく、精神疾患の治療としては、アートセラピー(絵画、音楽、ダンス、詩歌療法など)が使われていることを知りました。

芸術療法学会の時に、コンビニの袋を持ったおじさん(精神科医)が近づいてきて、「アートセラピーが人の心を癒やすのは、夢中になっているときだよ」と教えてくれました。

アートが人を癒やす答え、夢中というキーワードを教えてもらいました。

それからは、心を癒やす「夢中」になれるアートプログラムをどうやったら作れるのか、いつも考えています。「夢中になれるアートプログラム」を作ってみたいな~~