アートクラスⅠ

アートクラスⅠでは

生活や社会の中の造形や美術、芸術と豊かに関わる力を育むことを大切にしています。

人によって美術への関わり方は色々とありますが、どのような生活を送っても、どのような仕事に就いても、アートを学ぶことで、美術を身近に意識することで、普段の何気ない毎日の中に、楽しさや安らぎが感じられ、心豊かに生きていくことにつながっていくことを願いながらプログラムの企画・実施しています。

美術と豊かに関わるため、造形を豊かに感じ取るための多様なアンテナ美しさを感じ取れる感性を育むことが大切です。

造形や美術を捉える視点を沢山持っていれば、普段の生活の中で様々な造形や美術に目がとまり、心動かされることもあると思うからです。

美しさを感じることができる感覚は、はじめから存在するものもあるでしょう、そのほかに後天的にもアートとの関わりの中で、一人一人の心の中に育まれるものもあるのではないでしょうか。

一年をとおし、様々な表現活動、鑑賞などの時間を体験することで、美術に対する見方や考え方が豊かになり、生涯にわたり美術を想像することを愛でる心情が育まれるようにと思っています。

身近な物を描こう!

日常生活の身近なところに、なにげなく、あたりまえのように使っているものがあります。それらを改めて見つめ直して見ることで、普段見慣れているものや、あまり気にとめていなかったものでも、よーく観察してみると気づかなかった色々な発見があることを見つけてみましょう。

〈準備する物〉

  • キャンディー(1袋で約23個)
  • ビスケット(1箱21枚入り)
  • 大粒煮干し(マルアキ、津田のり店、石巻市渡波、1袋で約50匹はモデルとして使える)
  • ハッチング用ペン(三菱油性ボールペンジェットストリーム0.38または0.28 121円/1本)
  • ペーパータオル
  • 水彩色鉛筆(ステッドラー)
  • スケッチブックB4
  • A5色画用紙ダイソー(台紙として)
  • タイトル票
  • トリミング用枠マット
  • ストックバッグS25枚入り(冷蔵保存用)ダイソー

耐水性ゲルボールペンを使って描く

「身近なものを描く」では、よーく観察することがテーマになりますから、間違えても消せない耐水性ゲルボールペンを使います。

「後戻り」(消しゴムを使う)はできません。1つの点、一本の線を真剣勝負で取り組みましょう。

では、これから実際のモチーフを手元において、よーく観察して描いていきましょう。その前に、この授業で使う画材を紹介します。

  • 耐水性ゲルボールペン0.38
  • 水彩色鉛筆
  • スケッチブック

今回使う、耐水性ゲルボールペン0.38は、とても細い線が画けるペンです。それから耐水せいですから、線で描いた絵の上から、水彩色鉛筆で色をつけてもにじんだりしません。よーく観察して描くために、あえて消せる鉛筆は使いません。線、一本一本が真剣勝負になります。何度もモチーフを観察して描いていきましょう。

課題1:ハッチング技法でグレースケール

0.28のゲルボールペンは髪の毛のような繊細な線が描けます。ただ、とても細いので力を入れすぎると、ペン先があっという間に壊れてしまいます。

まずは力具合、速度を学ぶことから始めました。力を入れすぎるとガーガーと言う音が聞こえます。スピードが速すぎると、線がかすれます。何本も線を引いてみて、ちょうど良い力具合とスピードを覚えることから始めましょう。

では、まず始めにゲルボールペンで描くハッチング技法について練習してみます。

①スケッチブックの左側を使って、ゲルボールペン描き味を試して見よう!

ゲルボールペンゲルボールペン描き味を試して見よう

 

②ハッチング技法がきれいに描けるためには、描き始めのポチというインクだまりと描き終わりのかすれ、曲がりに注意しよう!

ハッチング技法ハッチング技法の注意点

 

③では、次にハッチング技法で明暗を描いていくので下記のように、ラフで5つのボックを描いてみよう。

明度の箱を準備

 

④では、ハッチング技法で明暗を描く実践です。線を縦横、斜めと重ねながらグレースケールを作ります。

ハッチング技法で明暗ハッチング技法で明暗を作って見よう

 

参考作品

アルブレヒト・デューラー(ドイツ語: Albrecht Dürer, 1471年5月21日 – 1528年4月6日)は、ドイツのルネサンス期の画家、版画家、数学者。同名の父・アルブレヒトは、ハンガリーからドイツ南部に移住してきたマジャル人金銀細工師である。

祈る手「祈る手」
「メランコリアⅠ」

課題4:モチーフを描こう

課題4-1サクサク、サクマの”いちごみるく”

誰もが一度は食べたことのある?!サクマのいちごみるく飴

いちごみるく飴

 

いちごみるく飴をよーく観察して、描いていきます

描順番は順番は

  1. 真ん中の模様の一点から描き始めます
  2. そのとなり、そのとなりと描きすすめていきます
  3. 右利きは左の模様、右の模様へと
  4. そしてヘリの所を描いてフィニッシュ

 

イチゴあめの描き方

 

引用文献:松本キミ子『カット・スケッチの描き方』仮設社、1999年

課題4-2 懐かしいマリービスケット

ミルクに良く合う懐かしい味、マリービスケットを半分に割って描いてみます。

マリービスケット

マリービスケットの描き方

  1. 文字のある方を描いていきます
  2. できれば真ん中の文字(MARIE)の当たりを半分に割ります
  3. 割れたビスケットのボソボソとした部分から描き始めます
  4. ボソボソの真ん中から、右へ左へと描きすすめます
  5. モデルのビスケットと同じくらいの幅が描けたら、次は文字を描きます
  6. 下の絵では、RIEの文字です
  7. 文字が描けたら、ポチポチと空いているフォークの刺し穴の数を数えながら描きます
  8. 他の文字(MORINAFA、JAPAN)も描き足しましょう
  9. ビスケットに描いてある文字、フォークのポチポチ穴が描けたら、縁の部分のワワワンとした(ラーメンのどんぶりにあるような模様)を描きます
  10. 最後にビスケットの焦たところを、ハッチングで濃淡を表現します
  11. スケッチブックを80センチくらい離してみて、全体を確認します
  12. ハッチングによる、ビスケットの濃淡は入っていますか?
  13. ビスケットの全体を確認し終了です(お疲れ様でした)
ビスケット描き方

 

引用文献:松本キミ子『カット・スケッチの描き方』仮設社、1999年

課題4-3 煮干しを描こう

煮干しは見たことありますか?

近ごろは、煮干しを出汁に使うことは…あるのかな?私は簡単パック出汁派なので。

【煮干しをよーく観察して描いてみよう】

今回は、煮干しの親戚、サンマの描き方の資料を参考に煮干しを描いてみます。

  1. 煮干しをスケッチブックの空いているところにおいて、どのように煮干し君?を置いたらかっこ良くなるか、あれこれ工夫してポーズをとらせましょう
  2. 描き始めの一点は下の口先
  3. となりとなりと、した口、上口、目の前、目の下、目の上、目、目を入れて、一段落
  4. ぶつ切りのイメージで、となりとなりと描いていきましょう
  5. しっぽ、ひれは最後に
  6. どんな煮干しが描けましたか?「勇敢な煮干し」「今にも泳ぎ出しそうな煮干し」「ちょっと照れ屋の煮干し」
  7. 煮干しの身体のピカピカ光っている感じを出せたらピカソ級
  8. 80センチくらい離して、全体を見て、完成を決めましょう(お疲れ様でした)

引用文献:松本キミ子『カット・スケッチの描き方』仮設社、1999年

 

水彩色鉛筆で彩色

水彩色鉛筆、近ごろ人気の画材です。水彩色鉛筆は、従来の油性の色鉛筆と違い、水彩絵具のように水で溶かすことの出来る水溶性の色鉛筆です。描いた部分を後から水で溶かすことにより、グラデーションやぼかしの表現をすることが出来ます。より水彩らしく描きたい時は水を含んだ筆で芯先を溶かすことで、固形水彩絵具のようにも扱えます。水を使うことなくそのまま描いた場合は、油性色鉛筆で描くのと変わらない色鉛筆画らしい仕上がりとなります。この為、色鉛筆と水彩画風の両方のタッチで描くことが出来るのが水彩色鉛筆の特徴です。また、片付けの手間が少なく持ち運びもしやすい為、屋外での制作にも使えます。

【水彩色鉛筆の基本的な使い方】

  1. 乾いた紙の上に直接描く(従来の色鉛筆の様な使い方)
  2. 水筆で溶かす(水の量で様々な表現ができる)
  3. 紙の上で混色させる(グラデーションも簡単)
  4. 芯から直接筆で色を取る(マーカーの様な使い方)
  5. パレットに取って混色させる

課題3:水彩色鉛筆で色相環を作る

今回は、ステッドラーの水彩色鉛筆を使います。どんな色が表現できるのか、まずは色相環を作って確認してみましょう。水の量の下限を工夫しながら、発色等も練習しましょう。

水彩色鉛筆で色相環づくり

 

水産色鉛筆を使う準備をしましょう
水彩色鉛筆の準備

 

教科書150ページにあるマンセルの色相環を参考に20色の色を作ってみましょう

画用紙のパレットに、水彩色鉛筆をゴシゴシ描いて、色を作っていきます。

できた色はどうかなと確認しながら、色相環を作っていきましょう。

水彩色鉛筆で混色
色を確認しながら

 

どうですか?ここで思うのは、自分には得意、不得意があるということ。「暖色系はスイスイ作れるけど、寒色系は苦手!」とか。その逆も。

暖色系に感度が高い人と、寒色系に感度の高い人がいます。「どっちも」と言うことは、そうないですね。

遺伝子?生まれた土地の緯度により、降り注いでいる太陽光の色は違います。その太陽光に適応して、目が作られているようで、嗜好色なども、生まれた土地に左右されているようです。

マーケティングでは、その土地、土地の嗜好色なども考慮して、商品の色の展開もしていきます。

海外の輸入車が、なんか違って、良い感じに見えるのも、外国の太陽光の元で見た、作られた車が、日本の太陽光の元で見ると、「う~~ん、なんか見たことのない色、特別感」を感じさせるから。

描いた絵をトリミングして絵を再構成

次は描いた絵をはがきサイズにトリミングします。はがきサイズの額縁用のマットを使ってトリミングします。横構図、縦構図、斜め、モチーフの入れ方等々を工夫しながらトリミングします。

トリミング&構成が終わったら、次は台紙を決めます。トリミング&構成した段階で絵のイメージが少しずつ見えてきていると思おうので、そのイメージを生かす台紙を工夫し、絵を完成させていきます。

穏やかな、優しいイメージの台紙ですね。

 

ブルー、グレーを背景に海、空を思わせる背景を組み合わせているところかな?

何やらハート♡が…。ハートと2匹の煮干し???どうなるのかな?

まとめレポート(鑑賞)

まとめレポートのレイアウトは自由です。個人画材のB4サイズのスケッチブックに描いてください。画材も自由です。好きな画材で、自分のイメージしたデザインを表現して下さい。レポートに書いてもらうことは以下の項目です。

大項目:ページタイトル
中項目1:自分の作品について
小項目①:工夫した点
小項目②:上手くいった点
小項目③:一番評価してほしい点
中項目2:他生徒の作品鑑賞(各々に作品名、生徒番号&氏名、理由)
小項目①:一番完成度の高い作品
小項目②:好きな作品
小項目③:興味がある作品
中項目3:この学期をとおしての感想

〈レポートの書き方の一例として〉

    • step1:レイアウトを考える
    • step2:イメージを考える(色、モチーフ、デザインなど)
    • step3:細部を作り込む

採点基準は、レポートの内容と同じくらいの配点で、見やすさ、読みやすさ、ページのイメージの統一性、色彩の使い方など、グラフィック的な観点からも採点します。

石彫作品

introduction

 

〈準備する物〉

  • 高麗石(新日本造形 高麗石大3.5×3.5×8.0 495円)
  • トレーシングペーパー(B5)
  • カーボン紙(4センチ✕9センチ)
  • 耐水ヤスリセット(新日本造形耐水ペーパーセット374-464 198円)
  • つるぴかしート(ザ教材44530小231円)
  • 鬼ヤスリ
  • 金工ヤスリ
  • ノコギリカッター
  • 新聞紙

課題1 球・円柱・立方体を鉛筆で描く

課題1についてはこちらから

課題2「石の彫刻のアイディアスケッチを描こう!」

抽象表現、具象表現、どちらでも可です。
まずは、渡された高麗石を手に取って、どんなものを作るかアイディアスケッチをスケッチブックに色々と描いてみましょう。

高麗石の触り心地はどうですか?しっとりとして、石けんのような触り心地ではないでしょうか?高麗石は石の中でもとても柔らかい石です。彫りやすいのですが、細かい細工には対応できないことが多いです。欠けやすい、割れやすい、衝撃に弱いです。金槌でカンカンとやるのは難しいです。

高麗石の色は、無色の白い素地のものと、模様が入ったものなど、けっこう色んな種類があります。模様が入った石が手元に届いた人は、ぜひ模様を生かすということも考えて見てはいかがでしょうか?

では、第一課題「アイディアスケッチを描く」を各自のスケッチブックに描きましょう。

高麗石 石彫 アイディアスケッチ石彫 アイディアスケッチ参考例2
高麗石 石彫 アイディアスケッチ石彫 アイディアスケッチ 参考例1

 

課題3 展開図の作成

アイディアスケッチから展開図を作成します。

回転体はどこからみても一緒なので、下記の展開図の様に一面からだけでOKです。

石彫実寸展開図1

回転体の石彫実寸展開図1

前後ろのある作品の場合、下図のような展開図になります。

石彫実寸展開図5石彫実寸展開図2
石彫実寸展開図3石彫実寸展開図3
石彫実寸展開図2石彫実寸展開図4

 

課題4 石へ転写

トレーシングペーパーに描いた展開図をそれぞれ切り取り、カーボン紙を間に挟んで転写します。

展開図をはさみで切ってバラバラに切り離す

 

課題5 彫る

高麗石に転写された線を観察し、削り取る部分を想定し、適切な道具を用いて削り始めます。

色面構成「色彩を知る」

課題1 マンセル表色系について学ぶ

課題2 色相・明度・彩度の実習

課題3 色面デザインのエスキース

課題4 下描き

課題5 彩色

「神聖な空間を演出する」ステンドグラス作品

課題1 ステンドグラスの歴史を学ぶ

課題2 下絵の作成

課題3 下絵の転写

課題4 制作

課題5 絵の仕立て

 

パッケージデザイン

 

「3万年のアート史」

ゴッホの映画鑑賞

アート関連の仕事

著作権について