アートⅡ日誌

色面構成(平面構成)Ⅱ

色面構成(平面構成)Ⅱ

美術Ⅰで学んだ色彩構成のアドバンス課題です。

課題

B4画面に直線、曲線、正円、正方形、正三角形を要素として以下の条件に従って色彩表現しなさい。

条件
①正円、正方形、正三角形は画面の縁に接しても良いが画面からはみ出してはいけない。
②色面は塗りむら、塗り残し、にじみ、かすれ、ぼかしのない平塗り表現であること。

色面構成(平面構成)とは?

形やバランスを見ながら色彩を組み合わせ、一つの画面に仕上げるのが、色面構成(平面構成)です。デザインの基本は、アイデアやイメージを見る人に分かりやすく伝えること。この基本的な考えを念頭に置きつつ、画面構成を行うことが大切です。

絵具はアクリルガッシュを使用します。

複数のモチーフがある場合は、主役となるモチーフを決め、平面ではなく立体的な空間を意識して構成することがポイント。モチーフの魅力が感じられるような構成を目指しましょう。

光の方向や主役決め、反射光の書き込みなど、デッサンの基本が身についていると、色面構成(平面構成)もスムーズに表現できるでしょう。

色面構成(平面構成)は、色の彩度や明度を捉えられるかが重要です。明るい部分には彩度の高い色を使い、暗い部分には鈍い色を使うことで、空間にメリハリがつきます。

色面構成(平面構成)のコツ

色面構成(平面構成)がうまくできるかどうかは、色彩感覚とセンスがあるかにかかってきます。とはいえ、生まれながら才能のある人は一握り。最初から色彩センスに恵まれていたわけではありません。後天的に色彩感覚やセンスを磨くため、色の使い方を学び、トレーニングを繰り返して美大受験を突破してきたのです。

色彩構成(平面構成)を始める前に、まず思いついたアイデアをどんどんメモして整理し、仕上がりをイメージしながら分析を重ねましょう。

美しい配色バランスがわからない場合は、“黄金比”で考えてください。配色の黄金比は、ベースカラーが70・メインカラーが25・アクセントカラーが5。この「70:25:5」を基本比率として、色の組み合わせを決めていくと良いです。

色彩のコツは、青の彩度を下げるために黒やグレーを混ぜたり、特に目立たせたい部分は原色のまま彩色したりして、彩度をアップすることです。細かい描写を描き込むことで、見栄えが良くなります。白黒で見た際に、明度差があることがポイントです。

美大受験生による色彩構成(平面構成)作品集

引用元:湘南美術学院(http://www.artshonan.jp/gallery/design/20150407150210.html)

複数のモチーフを一つひとつ配置しながらも、細部まで丁寧に描き込んだことで、まとまりのある画面に。水も質感も観察して、リアルに表現してい

引用元:湘南美術学院(http://www.artshonan.jp/gallery/design/20130402175008.html)

ピアノの鍵盤が踊っているような、リズム感が感じられる色彩構成(平面構成)です。ベースを赤にし、アクセントに黒を配色したことで、よりメリハリある作品になっています。

引用元:代々木ゼミナール造形学校(https://art.yozemi.ac.jp/work/sdesign.html)

トウモロコシをモチーフにした色彩構成(平面構成)。細かい描写が加えられ、見応えのあるデザインに仕上がっています。

引用元:美術予備校の厳選比較ガイド(https://www.art-yobikou.net/capture/color-composition.html)