アートⅡ日誌

粘土で作る和菓子

和菓子をいただく日本の茶道とは

茶道とは、お茶会の場で亭主(お茶会の主催者)が伝統的な作法に従ってお茶を点(た)てて、客人に振舞う芸道のことです。

茶道で振舞われるのは「抹茶(まっちゃ)」という、粉状になった茶葉で作られる日本茶です。

抹茶はお湯を加えたら茶せんで手早くかき回して泡立てて作ることから、その意味を表す「点てる(たてる)」という言葉が茶道で使われます。

抹茶が振舞われるのは、お茶が日本に広まった頃、茶葉を石臼(穀物を粉にするための道具)で粉末状にする飲み方が重宝されていたからという説があります。

茶道の伝統的な作法には主に以下があり、それぞれの作法で行われる動作が決まっています。

  • お茶の点て方
  • 茶室(お茶を飲む部屋)への入り方や立ち振る舞い方
  • お茶の飲み方

また、茶道では以下のような作法以外のことも大切にされます。

  • 茶室の空間
  • お茶を点てるときの道具
  • お茶と一緒に出す和菓子

上記は、亭主が客人に美味しいお茶を振舞ったり、客人が亭主によるお茶のおもてなしをマナー良く受けるたりするためにあるものです。

茶道では、日頃私たちが行っているようなお茶の作り方や出し方をするのではなく、伝統作法に従いながら相手のことを思いやってお茶を点てたり、お茶を点ててくれた人に敬意を払って飲んだりすることが重んじられます。

このような考え方は、日本人独特の「主張せず、見えないところで相手を気遣って心配りをする」という「おもてなし精神」に通じています。これは、昔から日本人が大事にしている「他人への礼儀」に関する考え方の一つです。

日本の茶道を知れば、伝統的なお茶会のマナーだけでなく、日本人のおもてなし精神についても学べるのです。

 

日本の茶道の歴史

日本の茶道の歴史は、鎌倉時代(1,185年~1,333年)までさかのぼるといわれています。

中国に渡っていた栄西(えいさい)という僧侶が、禅宗(ぜんしゅう)という宗教と共にお茶を日本へ持ち帰った後、日本製の茶道具を使って茶室でお茶を飲み始めたことが茶道として広まったそうです。

そんな茶道が大きく発展したのは、千利休(せんのりきゅう)という茶人(お茶に精通する人)がきっかけでした。

当時の茶道は、お茶会の亭主と客人が心の交流を図る「わび茶(貴族などが開催する豪華なお茶会ではなく、庶民でも行える質素なお茶会)」の精神が取り入れられていました。千利休はわび茶をさらに発展させ、質素な茶道具を積極的に使用したり、小さな茶室で落ち着いた雰囲気を重視するなど、亭主と客人の心の交流を重視するスタイルにしたそうです。

やがてこの千利休の取り組みが日本へ大きく広まり、それが現在の日本の茶道のベースとなりました。

茶道の魅力

茶道の魅力とは何でしょうか?

茶道とは、ただお茶を飲んで楽しむだけのものではありません。
日本の四季折々の季節を感じて心を落ち着かせることができたり、「おもてなしの心」や「美しい動作」を学ぶことができます。そこからきっと、日本の伝統文化にどんどん興味が出てくることになると思います。

日本の古いお城やお寺を観光するのも良いですが、茶道は自分が実際に体験することができます。茶道を体験することで、日本の伝統文化を直接感じることこそが茶道の最大の魅力だと思います。

茶道を通じて、日本の街中では感じることができない「日本の伝統文化」を体験してみてはどうでしょうか?

和菓子は大きく3種類!それぞれの定義や、茶道での分け方も解説

日本が誇る伝統文化のひとつ「和菓子」。
その見た目の美しさや優しい味わいで、日常のおやつのみならず、弔事・慶事の贈り物や、お茶の席のお茶請けとしても親しまれています。

お馴染みのものから聞き馴染みのないものまで様々な種類がある和菓子ですが、実は大きく3種類に分けることができるのをご存じでしょうか。茶道の世界では、また少し異なる分け方をしているそうです。

そもそも「和菓子」とは?洋菓子と何が違う?

和菓子とは、日本の伝統的なお菓子のこと。

季節の花や動物などをモチーフとしたもの、季節の旬の食材を使用したものなどがあり、和菓子を通して日本の四季を感じることができます。
色鮮やかなデザインや、職人がひとつひとつ手作業で生み出す美しい細工を特徴とするものもあり、日本のみならず海外の方にも人気です。

洋菓子との違いはいくつかありますが、主な違いは使われている「原材料」。
洋菓子が、小麦粉・卵・バターといった動物性の原材料が多く使われているのに対し、和菓子は水・米・豆など植物性の原材料が主に使われています。
また和菓子は、職人が一つ一つ手作業で形作るため、洋菓子に比べ、手で作れる小さめのサイズが多いのも特徴です。

和菓子の種類は大きく分けて3つ

長い年月を経て、日本各地の特色を組み込みながら育まれてきた和菓子の文化。
どら焼きやまんじゅう、最中やせんべいなど、その数は100種類以上にも及びます。
そんな和菓子ですが、含まれる水分量によって、大きく「生菓子」「半生菓子」「干菓子(ひがし)」の3種類に分けることができます。

1)生菓子

含まれる水分量が「30%以上」のお菓子は、「生菓子」に分類されます。
水分量が多いためあまり日持ちがせず、短いもので当日中の消費期限が設定されています。
生菓子は、技法や材料によって、さらに以下のような種類に分けられます。

・餅物 →もち米や餅粉を使って作る柔らかなお菓子。大福やおはぎなど
・蒸し物→せいろで蒸して作るお菓子。蒸しまんじゅうやわらび餅など
・焼き物→平なべやオーブンで焼くお菓子。どら焼きやカステラなど
・流し物→寒天やゼラチンを型に流して作るお菓子。水羊羹やところてんなど
・練り物→餡に餅粉などを加え練って作るお菓子。練り切りや求肥など

2)半生菓子

含まれる水分量が「10%~30%」のお菓子は、「半生菓子」に分類されます。
生菓子よりも日持ちが長いため、お手土産としてのご利用もおすすめです。
半生菓子は、技法や材料によって、さらに以下のような種類に分けられます。

・あん物→砂糖や水飴の特性を生かし、保存性を高めたお菓子。ぜんざいや石衣など
・おか物→異なる素材を火を使わずに組み合わせるお菓子。最中や生八つ橋など
・焼き物→平なべやオーブンで焼くお菓子。桃山や草紙など
・流し物→寒天やゼラチンを型に流して作るお菓子。羊羹や寒氷など
・練り物→餡に餅粉などを加え練って作るお菓子。きびだんごやゆべしなど

3)干菓子

含まれる水分量が「10%以下」のお菓子は、「干菓子」に分類されます。
3種類の中で最も水分量が少なく日持ちが長いため、保管のしやすさが特徴です。
干菓子は、技法や材料によって、さらに以下のような種類に分けられます。

・打ち物→粉に砂糖を加え、木型に打ち込んで成型したお菓子。落雁や懐中しるこなど
・押し物→粉に砂糖や練り餡を加え、型に入れて押し固めたお菓子。村雨や塩窯など
・掛け物→砂糖液をかけたり漬けたりして作るお菓子。おこしやあられなど
・焼き物→平なべやオーブンで焼くお菓子。せんべいやけんぴなど
・あめ物→煮詰めた砂糖や水あめを使ったお菓子。金平糖や飴玉など

他にも、かりんとうのように揚げて作る「揚げ物」、あんみつなどの「生菓子の掛け物」など様々な種類があります。

また、上記の3種類の分類は「水分量」によって決まるため、お菓子の「名称」で一概に分類分けすることができないので注意が必要です。

例えば、水分量の多い求肥は「生菓子の練り物」に分類されますが、水分量が少ない場合は「半生菓子の練り物」となります。
やわらかく仕上げた羊羹は「生菓子の流し物」に分類されますが、しっかり練った羊羹は「半生菓子の流し物」となります。

正確な分類分けをしたい場合は、そのお菓子の水分量をチェックして判断してくださいね。

茶道の和菓子は2種類に分ける

和菓子に合う飲み物といえば、やっぱりお茶ですよね。
和菓子は、茶道のお茶請けとしてもよく親しまれています。
茶道の世界では、和菓子は「主菓子(おもがし)」「干菓子」の2種類に分けられています。

1)主菓子

「主菓子」とは、前述の生菓子や半生菓子のこと。

その中でも、四季の移ろいや花鳥風月を表現した最も格式高い主菓子のことを「上生菓子」といいます。
「練り切り」などは、茶道で特に使われることの多い上生菓子です。
また、大福など、作られた当日中に食べなければいけない主菓子は「朝生菓子」と呼ばれています。

主菓子は、通常の2倍量の抹茶が入った「濃茶」と合わせて出されるのが基本です。

2)干菓子

「干菓子」は、前述の干菓子と同様、水分量が少ない和菓子のこと。
茶道の干菓子には明確な水分量の基準がないため、寒氷やすあまなどの一部半生菓子も干菓子に含まれます。

干菓子には、一般的にイメージされる抹茶である「薄茶」を合わせます。

出典:morimoto(https://www.haskapp.co.jp/news/wagashi_syurui/)

 

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